すもう大会

きすげこども園では、「すもう保育」に取り組んでいます。

 

きすげの「すもう保育」は、取り組みや動作から運動機能やバランス感覚を養ったり、日本古来からの格技としての所作や対戦相手への敬意など、人との関わりや礼儀への学びなどを目的として、日々の教育・保育に取り入れています。

 

2月17日(金)に、『すもう大会』を行いました。

コロナ対策として、今年もおひさまグループ(3~5歳児)さんのみの行事としました。

はじめに、蹲踞(そんきょ)。

簡単そうに見えますが、慣れないうちはグラグラと体が揺れてしまいます。

でも、だんだん腰を沈めて、静かに姿勢を維持できるようになります。

「構えて!」という保育教諭のかけ声で両手をついてから、「はっけよい!」のかけ声で取り組みが始まります。

手をついて構えているあいだ、弥(いや)が上にも、緊張感が高まります。

この瞬間は、子どもたちも静かになります。

こども園での取り組みは、「押し相撲」。足技・投げ技はありません。

「がんばれ!がんばれ!」の声援のなか、相手を一生懸命に押します。

土俵を割ったら「勝負あり!」。

雌雄を決したあとは、いちばん大事な『あいさつ』を必ずします。

「ありがとうございました!」

勝っても負けても、

嬉しくても悔しくても、

対戦してくれた相手への感謝と敬意を忘れずに、向かい合って一礼します。

たけ組(5歳児)さんは、トーナメントで対戦を行い優勝も決めます。

体も大きいたけ組さんの対戦は、上位になってくると、勝負も白熱します。

上位戦は、名勝負もあり、勝った喜び、負けた悔しさもひとしおで、涙の見られることもあります。勝つことの喜びも負けることの悔しさも大事な気持ちです。その気持ちを乗り越えて、どっちの気持ちも落ち着かせて、最後に相手への一礼とあいさつはちゃんと行います。

 

毎月の運動プログラムでは、“すもう体操”をして、四股(しこ)を踏んだり、蹲踞(そんきょ)をして、体幹のバランスを育んでいます。

体操のあとは、きすげのすもう唱和、「すもうは、礼に始まって礼に終わる」を大きな声で唱和をします。

強くたくましい者ほど礼を知り、負けた相手への敬意を忘れない、

 

強くたくましく、そしてやさしい気持ちを育んでいけるように「すもう保育」に取り組んでいます。

 

来年は、ぜひご家族の歓声のなかで、子どもたちの真剣にすもうをする姿をご覧いただきたいと思うのですが・・・。そうあってほしいと思っております。