
きすげこども園では、毎年のお正月、ぴよ・にゃん・わん(0~2歳児)さんと、はな組(3歳児)さんで「新年のちかい」を立てて、一年間の目標や頑張ることを決めています。
そこで、だるまさんの登場。
まずは、それぞれの「ちかい」を発表。みんなで頑張ることをだるまさんにお願いをしました。
そして、一年間のちかいが叶(かな)うことを願って、だるまさんの“目入れ”を子どもたちがします。
縁起物なので、獅子舞には子どもたちの頭をカプリと噛んでもらいました。二人の獅子舞のうち、ひとりは近隣のお宅からお借りした本格的な獅子。もうひとりは、保育教諭が手づくりしたかわいらしい紙製の獅子。
小さな子どもたちは、かわいらしい獅子舞でも、やっぱり涙が出てしまいます。
自分から頭を下げて、しっかりと噛んでもらっている子もいました。
そして最後に、おモチつき。
こちらも地域の方からお借りした杵(きね)と臼(うす)を使っておモチをつきました。
この日は、理事長先生もお手伝いくださり、子どもたちにはおなじみの相澤さんや近先生、青塚先生も、一生懸命に杵をふりました。
蒸し上がったモチ米を臼に入れて、杵でこねるところから始めます。子どもたちは、まだつぶつぶのご飯がどうやっておモチになるのか、興味をもってみんな見つめています。
頃合いのいいところで、いよいよおモチをつきます。
“よいしょ!よいしょ!”のかけ声も弾みます。

だるまさんの左目は「阿(あ)」を、右目は「吽(うん)」を表しているそうです。
「阿(あ)」は、物事の始まりで、
「吽(うん)」は、終わりを意味するそうです。
なので、だるまさんの左目を年の始まりに入れて願(がん)をかけ、年の瀬に右目を入れて一年を締めくくるのだそうです。
獅子舞は、神様である獅子が魔除けや災い・病気を祓(はら)う意味があり、お正月に獅子舞を踊ることで、一年の魔除けや疫病(やくびょう)祓いをする風習だそうです。
子どもが泣いたりしてかわいそうにも見えますが、獅子舞が人の頭を噛むのは、獅子がその人についた邪気や疫病を食べてくれるという意味があり、特に子どもには無病息災や学業成就といったご利益(りやく)があるのだそうです。
お正月は、日本人にとって大切な年中行事。
こども園でも、子どもたちの一年の無事を祈りました。